食道がん発生リスク禁酒・禁煙で8割減
京都大の武藤学教授らのチームが、22日までに英国科学誌に発表した研究結果だが、患者の一人として現場を経験した私も、さもありなんと23日四国新聞朝刊の記事を食い入るように読みました。食道がん患者が飲酒と喫煙の両方をやめると、新たな食道がんの発生リスクが約8割低下するという。一方、飲酒と喫煙の量を減らす『節酒・節煙』のみでは、効果は認められなかった。
私も2021(令和3)年9月に、食道がん摘出手術を受けて今年5年目に入っていますが、喫煙はもう前からしていて、手術を契機に禁酒というか断酒に挑戦しており、これまではあれから禁酒が続いております。自慢ではありませんが、「あれほど飲んでいたのに」禁酒するとは信じられず、別の店に出入りしていると言った陰口を聞くこともあります。
禁煙もそうですが禁酒も、自分との戦いです。師の稲盛和夫塾長は、「誰にも負けない努力をしなさい」と言いますが、禁酒も誰にも負けない努力の一つであります。武藤チームは国内16施設で、食道がんを内視鏡切除した私のような患者330人を追跡調査した。期間は中央値で10年。6ヶ月毎に内視鏡検査をし、新たに食道がんが発生した事例を分析した。
その結果、飲酒や喫煙をこれまで通り続けた場合と比較したところ、がん発生リスクが禁酒では48%、禁煙では56%、禁酒と喫煙では79%低下した。ところが量を減らす節酒・節煙では、統計的な有意差がなかった。飲酒や喫煙を継続すると、食道の粘膜は発がんの可能性が高まることが知られている。
もう一つ現場での経験から医者は、禁煙よりは最初から喫煙しない方が良いと判断している。喫煙は、止めたから無罪放免ではないようだ。若いうちは良いだろうと安易に考えるのは、やはりよくない。これほどまでに喫煙は有害だと喧伝されている昨今、経験しない方が健康には良いようだ。特に女性には、弊害が多いようだ。
診断技術の進歩により、食道がんは早期に発見でき、食道を外科的に切除せず温存できる患者が増加している。私もその一人だが、内視鏡で切除できた。その後の経過検査を毎年しているが、何度経験しても内視鏡カメラを飲み込んでの検査は、苦しい。そして昨年暮れの定期検査は、全身麻酔で寝ている間に検査をやってくれた。医者もこの患者は、「落ち着いて検査できない」と判断したのだろう。
こんな暗い話題で申し訳ないと思うのですが、参考になれば少しは役立てるか?それからもう一つ、がんは体内に住んでいて、弱った臓器に出てきます。私もがん家系で、祖父は胃がん父は肺がん、私は食道がんと前立腺がんの二つ。これまで7つの手術を経験して来ました。多いと思うか、本来くたばっていたのが早期発見で終わっていると思うか。私はラッキーで生かされており、少しは世の中のお役に立つことをしなくては。