田植え1回で2度収穫再生二期作まんのう町でも
香川県の南部に位置する満濃池や国営讃岐まんのう公園などを抱える『まんのう町帆山』の田で4日、1回の田植えでコメを2回収穫する『再生二期作』の、今年2回目の収穫実験が行われた。年間の収量増加を見込み、今年から始めた試験的な取り組で、農業関係者の期待が高まっている。再生二期作は、1回目の収穫で刈った株の根元から生えてくる芽(ひこばえ)をそのまま放置し、再び同年内に収穫する新農法。
私が小学生の頃学校で習った『二期作』とは、隣県高知など温暖な地方で行われていた田植えを年間2度行い、2度の米収穫を言っていました。ここ香川県はそこまでたどり着けず、『二毛作』でした。二毛作は秋に小麦の種を蒔いて、春に刈り取りをして、その後に田植えをして稲作をするというものです。小麦は香川ではうどんの原料になり、本来この地の『小麦』と瀬戸内海沿岸の入浜式塩田で精製された『塩』と、瀬戸内海に浮かぶ伊吹島等で収穫加工する『イリコ出汁』の三つが揃って出来たと言われています。
そのため『再生二期作』と表現していますが、1度目の稲刈りの際に、これまでより高い位置で刈り取りを行い、残った株を次の芽の栄養源にするものです。要するに残ったモノを、月日の経過と共に自然に大きくなる稲の習性に従うだけで、2度目の収穫をしようとする画期的な発想と実証実験です。香川県中讃農業改良普及センターによると、再度の水張りや施肥は必要だが、田植えなどを省けるため、低コストで収量を増やせるという。
また2度目は穂が少なくなるが、出稲期の夜間の気温が下がっているため、1度目よりコメの品質が良くなると予想されている。浅学な知識であやふやだが、今でも高級米は新潟県産コシヒカリとか、寒いところ産が美味いと言われている。さらに私が小学生の頃、今から60年前には北海道で稲作は出来ないと言われていたが、今では全国一の収穫量を誇る一大産地になっている。同時に北海道は、台風被害もないと言われていたが、世界規模の地球温暖化は教科書内容も変える。
まんのう町の農家では同センターの助言を受け、3地区の計2ヘクタール(約6,000坪)で実施。予想収量は1度目が10アール当り約450キロ、2度目は同約180キロで、合わせると4割増しの収穫となる。絵に描いた餅だと言われそうだが、生産者の収益拡大と消費者への安値提供という一石二鳥策なるか。県内ではほかに、東かがわ市、さぬき市、観音寺市でも再生二期作に取り組んでいる。
私の住むこのエリアでも、田んぼに放置された稲株には実が入っているように見える。地方によっては田植えをせず、ドロンなどの種の直植で稲作の試行がされている。美味い米の収穫を、大いに期待したいものです。香川県中讃農業改良普及センターさん、頼みますよ。