第5019回

プルトニウム輸送船東海村に到着

核物質の管理強化を進める米国の意向で、日本が米国に返還することに合意していた研究用プルトニウムなどを輸送すると見られる専用船が一週間前になる21日、茨城県東海村の港に到着したと報道されています。

日本原子力研究開発機構が保管していた核物質を積み込み、近く米国へ向けて出港する予定です。輸送する船は、英船籍の2隻。運航計画は、極秘とされています。

返還されるのは、高速増殖炉開発の研究を目的に、1960年代に米英などから提供されたプルトニウム331キロなど。大部分が軍事転用が可能な高濃度のプルトニウムで、核兵器数十発分に相当するということです。

プルトニウムの受け入れ先は、米南部サウスカロライナ州にある米エネルギー省の「サバンナリバー核施設」で、到着まで数週間かかる見通し。今回の返還は、2014年に日米で合意し、時期を調整していたと報道されています。もちろん、先に書いたとおり、航路とか運航の詳細は発表されません。

先の地政学者・菅沼光弘氏流に言えば、日本は核武装すべきだとなるのかも知れませんが、日本人は菅沼光弘氏をのぞけば、多くがそうは考えていないと思います。特に、借りたものはきちんと返すのが日本人の気質です。少なくても金融市場は、その考えが浸透しています。

しかし北朝鮮からの帰国者5人を、当時の小泉純一郎元総理大臣は約束を違えて返さなかった。これが政治です。私は日本の核武装を願っているものでは決してありませんが、日本に核兵器があるとないとでは、国際外交のあり方が変わるのも事実です。

北朝鮮も、恐らく核武装が終わっていると思います。それもあって、毎日のように繰り返される「飛翔体」の発射に対しても、米国は何も出来ていない。バラク・オバマ米国大統領は、「アメリカは世界の警官を辞める」と発表しています。

米国務次官補は、17日の議会公聴会で、「全ての国がプルトニウムの再処理から撤退すれば喜ばしいことだ」と指摘しています。オバマ政権内には、日本の核燃料サイクル政策が「核拡散への懸念を強める」として、反対する意見が根強く残っているようです。

ここからは推理小説の世界ですが、狂人らがプルトニウムを奪って核兵器を作れば、これは犯罪です。しかし、国がプルトニウムの量を誤魔化して秘密裏に核兵器を作れば、どうなるか。秘密のままであっては核の抑止力は発揮できないが、公表したとたんに米国をはじめ世界中から非難が集中するのは明らか。

アメリカは日米安全保障条約の無効を主張し、世界は経済制裁も辞さない強い態度で迫ってくるだろう。資源国からの輸入が止まれば日本は孤立し、どうすることも出来なくなる。当然国として、国民の安心安全が確保出来なくなる。そんな馬鹿をことは、日本国がするわけはない。それでも米国は、常に疑っている。

またトランプアメリカ大統領候補は、大統領に就任すれば、アメリカ軍は日本から撤退すると言う。いつまでも、アメリカの核の傘の下でいられるかどうか。自分の身は自分で守ることは、当たり前のことだが、誰も心配していないのだろうか。

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