北方領土は我が国固有の領土です







~まずは知ろう!北方領土について~、香川県北方領土返還促進協議会主催の北方領土「現地視察報告・出前講座・元島民の講話」が、香川県社会福祉総合センター1Fコミュニティホールで開催されました。香川県北方領土返還促進協議会事務局は、香川県総務部広聴広報課が担当しています。国策です。
安倍第二次内閣は、北朝鮮問題と北方領土問題の解決を大きな命題としています。いずれもロシアのプーチン大統領が、キーマンであります。だから安倍晋三首相も、ソチ五輪開会式に弾丸ツアーで、プーチン大統領を表敬訪問した訳です。
冬のソチ五輪も日本にとっては重要な外交舞台ですが、2020年東京五輪もロシアの思惑次第のところがあります。東京五輪も、ロシアが放射能汚染を海にばらまく日本に開催の任は重いとか言い出したら、日本開催の決定はなかっただろうし、これからでも日増しに汚染濃度が高まっていると言い出したら、世界中の物議を醸し出すことになりかねません。
そんなこととは別に、安倍第二次内閣は、日本国民に北方領土問題を知らしめようとしています。庶民の思い込みの「風花」が為政者には、辛い悲しいむなしい心情です。専任大臣を置いて、国民の関心のなさを嘆く前に、自ら潮時を作ろうとしているようです。
まずは元島民の講話でした。「元島民が語る北方領土」木元護さん(国後島出身)が、昨年11月から語り部として全国へ行って話しているようです。年の頃なら70歳半ば、確か終戦を小学5年生頃迎えたと言っていました?御尊父が国後島最大規模の木材製材業工場の責任者だったと話していました。
実は太平洋戦争は、1941年12月8日真珠湾奇襲攻撃に始まり45年8月15日ポツダム宣言受諾で終戦を迎えたと言われていますが、当時のソ連(現ロシア)は、8月9日に日ソ中立条約を一方的に破棄し対日参戦をしてきました。もっともその裏には、米英首脳のソ連参戦への陰謀があったのですが。
終戦後8月24日千島列島のシュムシュ島を皮切りにソ連軍は南下し、8月28日に択捉島、9月1日~4日にかけて国後島、色丹島、歯舞群島に侵略してきたと元木護さんは話しました。そして日本人に銃口を向けて、樺太からシベリアへ島民を抑留したのです。
この暴挙に、担任と校長は、「星条旗さえあれば」と嘆いたそうです。ソ連軍は、上陸に際して、アメリカ軍の力が及んでいないことを慎重に見極めて、侵略をして、島民を追い出し、途中の貨物船内はトイレも不足して、上げ下げの臭いで人間扱いはされなかったそうです。当然の如く、人権などありません。
そして私も今日初めて知ったのですが、「太平洋戦争は北方領土で始まり北方領土で終わる」。「北方領土で終わった」というのはこれまでの説明で十分だと思いますが、実は真珠湾攻撃のスタートは択捉島の単冠湾からなのです。航路は奇襲成立のため隠密行動が必要であり、困難な北方航路が採用されたのです。
南雲忠一中将指揮下の旗艦「赤城」および「加賀」「蒼龍」「飛龍」「翔鶴」「瑞鶴」を基幹とする日本海軍空母機動部隊は、11月22日に択捉島の単冠湾に集結。出港直前、空母「赤城」に搭乗員達が集合し、南雲中将が米太平洋艦隊を攻撃することを告げたのです。そして11月26日、南雲機動部隊はハワイへ向けて出港して行きました。
しかしこれは敵の目を欺く意味と、また別のしたたかな理由がありました。択捉島の単冠湾から真珠湾までは5864㎞。関東からの距離は6518㎞。6518-5864=654㎞。この距離を時速25㎞で航行すれば、26時間の短縮になる訳です。飛行機航路の、アラスカ経由と同じ理屈です。地球は丸いのです。
第2幕は、「根室高校(在校生580名)と根室西高校(同164名)生による北方領土出前講座」です。根室の若者の間でさえ関心が薄まる北方領土問題を直視するために、高校生で考え語る「出前講座」を根室市内はもちろんのこと、全国へ展開しています。署名活動やゆるキャラ動員、いろいろな手を使って「返せ!北方領土」熱を喚起しています。
最後は、香川県下の中学高校生28名の現地視察報告でした。団長の、高町浩伸教諭(高松市立香東中教頭)の解説も上手かったですね。大変好感が持てました。強制感もなく、べき論もありません。こういう先生が、意識の高い学生に人生の目的を示唆するのでしょうね。
歴史的に見ても日本が主張する北方領土4島、「歯舞群島(貝殻島(かいがらじま)等多数の島からなる諸島)・色丹島・国後島・択捉島」の日本帰属は、間違いのないことであります。どの時点でもソ連(ロシア)が領土化したことはないのは明々白々です。あくまでも戦後のどさくさ紛れに、卑怯なソ連軍が取り込んだ結果であります。
しかし現在、ロシア連邦の実効支配下にあり、ロシアと日本双方が領有権を主張している訳です。仮に盗まれた有名絵画であっても、オークションに出展されれば文句を言わず買い取らざるを得ない。そうする以外、自分のところへは2度と帰らないのですから。
北方領土問題も、金銭的解決策もあり得ると心すべきであろうと私は思います。正義論だけでは、日本の実効支配はありません。仮に2島でも2島半でも、まずは第一歩を踏み出すことが大切ではないだろうか。ロシアとの共同開発でも良い。ここは、これからの日本の100年、1000年の歴史を作る正念場ですよ。