最後に金を獲得したロンドン五輪は上出来
明日の閉会式を前にして、競技がすべて終了しました。男子マラソンは、予想通りアフリカ勢が強かった。走り方の違いを科学したテレビ番組や新聞報道がレース前にあって、そうかなと思いながら見ていましたが、彼らの集団での強さを目にするにつけて、やはりそうかと驚きました。
一口に言って日本人の走り方は歩き方も同じですが、かかとから着地して前へ重心を移します。これに対してアフリカ勢の走り方は、つま先の平らなところから地面につきます。確かにここで着地するには、筋肉を鍛えていないと俗に言う「膝が笑う」のですが、腰や体にかける負担は1/3になるそうです。
高橋尚子さんの走りがすり足と表現されていましたが、実はこれが世界最速マラソンの走り方なのかも知れません。私も大学一年のワンゲル部の時に、かかとから入ると教えられてきました。マラソンと登山は違うのかも知れませんが、体への負担はどちらも同じだと思います。
昔は野球やサッカーでも、水を飲んだら体力が消耗するからという理由から、飲むことを禁止されていました。しかし今はどうですか、機会ごとにみんな給水を欠かせません。さらに野球のピッチャーなどは肩を冷やしたらだめだと言われ、水泳も禁止でした。その替わり「ウサギ跳び」は必修トレーニングでした。今はやりませんね。変わるんですね。
マラソンですが、伏兵の中本健太郎選手の6位は上出来でしたが、最後に抜かれなかったら5位でした。見る方にはおもしろいコースでしたが、走っている選手はどうだったか。しかし近代五輪にあっては、初めてのコースだと思いますが、人々の生活空間を走るという試みは、さすが英国でなくてはできない芸当です。
最後に、48年ぶりの金に輝いたボクシング男子ミドル級村田諒太選手の活躍や、レスリング男子フリースタイル66㌔級の米満達弘選手の金メダルは、正直期待されていなかったので、不振の日本選手団への大きなプレゼントになりました。金メダリストに言ったら失礼ですが、ボクシングは、プロとアマの違いを感じました。
この最終日のメダルも加えて、昨日の小欄にも書きましたが、メダルが多くの競技、種目に広がって底辺が大きく広がったのが特徴だと思います。当初大会前に掲げていた「金メダル15~18個、金メダル数の国別順位で5位以内」には遠く及ばず、金メダル順位では7個の11位に終わり課題も残ったと思います。
また一方では、2004年アテネ大会の総数37個を超えた38個。総数では世界6位です。柔道に頼っていた金メダルが減って、多くの競技に後継者が育っていると思えば、次に期待が持てます。政治がだめでも、オリンピックなどの世界大会で勝てる選手の養成は国民の声でできるかもね。
これでいよいよ、2020年東京オリンピックの開催が叶うかどうか、日本の盛衰をかけた戦いが過熱します。室伏広治選手の国際オリンピック委員会の選手委員当選無効は、非常に残念でした。もうすでにトルコに決まっているという下馬評もありますが、放射線漏れという世界に対しての謝罪を、新東京五輪で表したいものです。