第3382回

マルナカがイオンの傘下に入る

夕方のテレビニュースを見て、ビックリしました。県内地場スーパー最大手のマルナカは、9月30日金曜日(劇的な発表はなぜか金曜日が多い)に社長が、父親の中山芳彦氏から息子の中山明憲氏へ交代したばかりでした。

先の盛和塾香川での雑談に、「マルナカはこれからどの方向へ舵取りをするのか」という話題が出たりして、地元経営者の関心の的でした。それが突然、イオンが買収との報道が流れ、テレビ画面は、イオンとマルナカによる共同会見でした。

何があっても不思議のない今の世の中ですが、マルナカさんが急いだという印象はぬぐえません。これから先11月下旬に子会社化され、社名の変更や存続店舗・人員の削減もなく、しばらくは現体制に大きな変化はないようです。

その対価が450億円と発表されています。マルナカグループの今年3月までの売上高は約3500億円です。高いか安いか、部外者にはまったく分からない数字ですが、これで地場大手のスーパーがなくなる訳です。セシールと言い、加ト吉と言い、地場大手がなくなるのはやはり寂しい。

流通業界に大きな衝撃を与えた今回の買収劇。マルナカに商品を提供している取引業者を含めた県内流通への影響は不透明ですが、イオンの大量購入品やプライベートブランド商品が店頭に並ぶことなどにより、取引が継続しない納入業者さんはお気の毒です。

水面下の動きは3年ほど前に遡るようですが、昨年秋に業務提携協定を結び始めた頃から、具体的な話になったのだろうか。経営はマルナカの中山明憲新社長が、資本はイオン。イオンからの役員派遣はあるものの、それ以外はこれまで通りという不気味な現状維持協定です。

言われるように電子マネーWAON(ワオン)の利用や、イオンの抱え込みのサービスをこれからマルナカを利用する人も享受することが出来るようになります。イオン銀行があったり、マルナカとマックスバリュー西日本で、今後5年間で100店舗も増えると岡田元也イオン社長は断言しています。

少なくても県内の流通機構は、大きな変化の時を迎えようとしています。2005年にヤマダ電機と共同出資会社も持つマルナカ。また前社長の中山芳彦氏は、ハローズの大株主としても有名です。加えてイオンモールは、「イオンハウジング」の名称で、不動産仲介業に参入します。イオンのショッピングセンター内に仲介店舗を構え、個人住宅売買仲介・リフォーム・太陽光発電装置の斡旋販売をします。

住宅ローンはイオン銀行のローンを斡旋し、リフォームはグループ会社を紹介し、太陽光発電はイオンの提携先の京セラだと報道されています。(日刊不動産経済通信2011.10.3)。

まだまだ何かが起こりそうな予感がする、イオンの買収劇です。

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