第3364回

2011香川県不動産フェアー開幕

昭和56年に当時の建設省が、初めて不動産流通のIT化に着手してから30年、今ではインターネットで情報発信がなされる業界の中心に不動産業が挙げられるまでになっています。多くの写真や動画が利用できて、居ながらにして内覧したような感覚になる不動産情報です。

昭和56年に開業した私は、この開かれ始めたIT化で、異業種から参入したにも拘わらず、これまでの30年間を生きながらえてきたと考えています。それまでは、知人間だけで物件情報が行き交う状態でした。

ある意味全産業で同じ事が行われていたと思いますが、不動産業界では一種独特な流通が行われていました。一番驚いたのが、売主側につく不動産業者と買主側に付く業者の間に、さらに不動産業者が介在するのです。それも一人ではなくて、二人という物件もありました。

この流通制度の一番の弊害は、責任の所在と時間の延伸です。例えば売り物件情報を得て、買い希望者に渡します。その価格が仮に1500万円の中古住宅だとします。価格を50万円値引きしてもらえないか、風呂の排水の不具合はないか、ガスは都市ガスかプロパンガスかなどの確認に、恐ろしく長い時間を要します。

間に入っている不動産業者さんが旅行に行っているとか、いろいろな理由で、2~3週間を要することもあたり前のようにありました。回答が買主へ返って来た頃には、別の物件を購入して「ハイそれまでよ」というケースもありました。

不動産流通センターが香川県宅地建物取引業協会内に出来て、主に売り物件情報が広く会員に公開され始めました。最初の頃は紙情報だけでしたが、数年してFAXが出始めて間取り図や写真が1枚、それもFAXですから殆ど真っ黒で、内容は分かりませんでした。

それでも、この方向性は画期的なことでした。法改正もあって、「専任媒介契約」を締結した物件は、センター登録が義務づけられました。同時にパーソナルコンピュータの導入が、この流れの後押しをした感じでした。会員がダイレクトに、物件を検索するまでに至りました。今ではさらに広がり、顧客が直接検索をしています。

今回で30回目の記念フェアーになるのかと思いますが、ところが今年は昨年に比べて予算規模で3分の1にまで削減になりました。理由の一つが公益社団法人化への移行です。幼稚園児が描く未来の家絵画展は公益性が高くて継続、物件の展示などは公益的でないとして今年から中止です。

会場は高松築港、サンポートタワー商業棟の1階です。香川県知事賞をはじめ、県下全域から1200枚の「未来の家」絵画の展示が見られます。あわせて無料相談が、「不動産」や「司法書士会」「土地家屋調査士会」主催であります。明日18日(日)16時まで続きます。

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