第3342回

村山昇作氏話題のiPSアカデミージャパン社長就任

小欄ですでに紹介しました村山昇作様から、現況報告の手紙を頂きました。日本銀行を自ら辞して帝國製薬に入社してから10年、今年3月に円満に退職をされました。在職中から非常勤の役員として、iPSアカデミージャパンに関係していたのですが、帝國製薬の退職をきっかけに、社長就任となってしまいました。

新聞報道では、iPS細胞を再生医療に応用する際、最大のネックとなっていたのが移植細胞によるがん発生リスクです。それも、山中教授らが発がんを抑制する新方法を既に開発して解決した。がんとの関連性が指摘される遺伝子を排除し、新たな遺伝子「Glis(グリス)1」を活用してiPS細胞を作製することにより、がん化を防ぐというものですが、私には優れた発明としか言いようがないのです。

京都大学は7月11日、欧州で初めて、新型iPS細胞の作製技術に関する基本特許1件が成立したと発表しました。同月7日に欧州特許庁から特許成立の通知を受け、今後はイギリス、ドイツ、フランスなど17カ国で国ごとの特許登録手続きを進めていくようです。そして8月11日、米国でもiPS細胞基本特許1件が成立したと報道されています。同月5日付で特許査定が通知(同日付で登録料納付)され、来月か再来月には米国特許商標庁において特許登録となる運びです。

報道の続きを見るとこの基本特許は、日米欧はもとより、南アフリカ、ユーラシア、シンガポール、ニュージーランド、イスラエルでも成立しているそうです。iPS細胞研究の先進国、米国での特許が成立したことは、今後の実用化に向けて、世界に多大な影響をもたらすとみられ、企業に対する特許使用権の供給とともに医療応用は加速される方向にあります。

こんな素晴らしい山中伸弥京都大学教授の研究を、実証拡大利用をはかるのがiPSアカデミージャパン㈱です。楽しみです。

村山昇作様は先の手紙で、日本銀行で過ごした約30年は、日本経済のために尽くすパブリックサーバントとしての期間、帝國製薬での約10年間は私企業の経営者としての期間でした。iPSアカデミージャパンは京都大学出資の会社としてこの両方の側面を有しています。

iPSアカデミージャパンは中山先生のお志を事業面からサポートし、iPS細胞についての研究成果をより早くより広く人類のために応用することを使命としています。あわせて事業会社である限り事業が継続可能なだけの収益を上げることも求められています。私のこれまでの経験が今後少しでもiPSアカデミージャパンの経営に役立つことを願っています。

村山昇作様も、RNC西日本放送の「ドリーマーズ」9月4日放送分に登場される予定です。11時45分地デジ4チャンネルですから、お忘れなく。天体望遠鏡なんかの紹介はどうなっているのか。「さぬきのムムム自然栽培農場」のその後は、ワクワクする日曜日です。

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