第3240回

対岸の火事にあらず四国電力の慌て方

東電福島原発の、中央制御室のコンピュータハードディスクや紙に記録されていた大震災発生時の記録が、これまで室内の放射線量が多くて、資料も放射線物質に汚染されていたから取り出しが遅れて、今ごろになって「実は」と、回収結果が発表になっています。

これらを受けて四国電力も、先に小欄で書いたとおり、伊方原発の稼働に向けてあらゆる努力をしているのがよく見えます。さらに本日は、四国電力作業服組が、「四国電力からのご報告です」というA4サイズの印刷物を持参されました。地域一円に、配布しているようです。

その中には、伊方原子力発電所への新たな対策が書かれています。対策1電源の確保、対策2冷却水の確保、対策3浸水への対策、対策4事故対応訓練とまとめられています。巻末の、取締役社長千葉昭氏の記名は署名(直筆)のようです。

これを読んで感じるのは、福島原発1号機のメルトダウンが言われていたように津波で冷却装置の電源が奪われ、現在に至っているのではなくて、3月11日14時46分の地震直後にほとんどが大破し、冷却機能が最長14時間にわたって失われたという今日のウソ発表を含んでいない、つまり対岸の火事のごとくの扱いです。

恐らく福島原発へも、四国電力から何十人もの社員等を支援に出しているはずです。「同じ原発を扱うもの同士、福島で四国電力も必死に闘っています!」となぜ書いてくれないのですか。この四国電力の危機感に、われわれは安堵するのです。

対策1電源の確保には、「非常時に必要とされる電源確保対策として、電源車7台を津波の影響を受けない場所(海抜+32m)に配備しました」と書かれていますが、福島原発では事故後直ちに集められた自衛隊のそれを含めた69台の電源車が、結果的には使われなかったのです。

私は、四国電力の広報が悪いとは思いません。1ヶ月前の報道であれば、これは正しいのでしょう。しかし内容に、切迫感臨場感がないことが心配なのです。福島原発のメルトダウンは、伊方原発にあってはならないのです。

対岸の火事ではないのです。対岸ではなくて、四国山地がもう燃え始めています。燎原の火のごとく、火だねは近くまで迫っています。頼みますよ、電力さんは誇りですから。

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