第3135回

子守唄で親子の絆をと西舘好子さんは言う

日本子守唄協会を99年に設立して、子守唄を通じて乳幼児虐待に取り組んでいる西舘好子さんは、「子守唄には親子の絆を結ぶ大きな力があります。是非、赤ちゃんを抱っこして唄ってあげて下さい」と訴えています。

私が目を通した「ほうじん№671」は、(財)全国法人会連合会が発行する会員向けの機関誌です。経済・法律の記事が多く扱われているのですが、何の気なく見た記事に共感を覚えたので、小欄には似つかわしくないかも知れませんが、敢えて紹介させて頂きます。

「親による乳幼児の虐待が深刻な社会問題となっている。公式発表だけでも年間4万件を超しているが、実際はその何十倍もの見えない虐待があり、それも年々増加しているのが実態だ」と西舘好子さんは書いています。

もう随分昔の話になりますが、「交通戦争」と言われた頃の交通事故死亡者はピークで1万人超、そして最近は罪を重くしたせいで飲酒運転がほとんどなくなり、その死亡者数は9千人を割り込むまでになりました。

一方「自殺者」は、3万人を超える勢いです。政府は戦争を「ハード」から「ソフト」に、方向転換するべき時を迎えているのではないでしょうか。「ハード」は比較的対策がうちやすいのです。取り締まりを強化する、罰則を重くすることは、考える必要がさほどありません。

それに対して「ソフト面」は、対策が多岐にわたり、「こころ」を相手の戦いです。「正解」が多すぎて、政策として絞りにくい面は否めないことだと思います。その昔は、道徳として儒教の教えが定着しており、国は対策をとる必要がなかったのです。しかし昨今は、世相が荒れています。その一つに乳幼児虐待があるのです。就職できない学生も、「心の問題」が原因の者も多いのではと心配しています。

虐待の原因については、いろいろと指摘されていますが、根本の原因は命に対する畏敬の念が希薄になったことではないでしょうか。それは学校ではなく、家庭で、特に母親が日常生活の中で教えるものです。ところが、今の母親自身、その命に対する畏敬の念を、自分の母親から教わっていないのです。

教わっていなければ分からないし、教えることも出来ません。命の伝播と愛の連鎖がなくなってきたところに、今の虐待があります。西舘好子さんは、今の虐待問題は女三代くらいにわたる罪だと言っています。私はそこまでではなくて、時代の価値感の変化するスピードがそうさせていると考えています。

最近は女性の社会進出が増え、家庭で育児に専念するより、外で仕事をしたいという女性が多くなりました。夫もそれを容認し、待機児童の爆発的な増加へ繋がっているわけですが、子育ては大変だけどやり遂げればこんなに自信がつくものはありません。社会復帰は、子育ての後でも十分可能で、20年は働けます。慌てることはないと私は思います。児童虐待は、その後のいじめ、DV、老人虐待へも繋がります。

世の中が多様化し、第1子の4分の1ができちゃった婚のようです。離婚も早期離婚だと40%にも及びます。子供は親を選んで産まれてくると飯田史彦氏は「生きがいの創造」の中で述べていますが、そうであるにしても、子供の意志だからと言っても親の責任が軽減されるものではありません。しっかり抱いて、唄ってあげて下さい。

レンガタウン春日町の現場レポートはここをクリックですよ http://www.la-vida.jp/results/index.php

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