第3007回

日本の立ち位置が見えたこの数日

尖閣諸島沖の日本領海内で起きた、日本巡視船と中国漁船衝突事件で、日本政府は、逮捕した中国人船長を「処分保留のまま釈放」したが、中国は日本に対して、謝罪と賠償請求をしてきました。

先のニューヨークでの米国高官との意見交換で、アメリカ側は、尖閣諸島は日米協定の範囲内として日本の領土内での中国船との衝突との見解を示した。菅直人首相は、日米間での立ち位置の確認が出来て、ホッとしたのではないですか。これが、菅直人首相の背中を強く押したものと推測されます。それが公務執行妨害違反で逮捕していた船長の、釈放という措置に出たのではないかと思われます。

これを受けて中国は、気をよくしてさらに、謝罪と賠償を要求して来たわけです。流石中国と言うべきか、強気の中国政府の勢いはエスカレートするばかりです。船長の態度も豹変です。日本国内では衣服で顔を隠している姿が映像化されていましたが、中国へ帰ったとたんに、英雄扱いで、堂々と顔を出しています。「国家に感謝する」とは、ごく当然のコメントです。国民としては、実に頼りがいのある国家です。

併せて人任せというか、日本人の特性というか、検察は事件そのものより、背景を考慮して「政治的判断」で釈放したという。他方菅直人首相など政府要人は、検察の独自判断に理解を示すという。お互いが相手の立場を考慮して、「思いやり判断」と逃げを打つ。

こうした日本国の「交渉術」は、政権が変わっても何ら変化はないですね。やはり日本の立ち位置は、アメリカとの戦略核傘下国としての立場を軸に、中国韓国台湾と最恵国関係を維持していくことですね。中国に対する日本国の態度をほくそ笑んで、韓国も台湾も、「次は自分と」主張してくるでしょうね。

平たく言うと、これまで通りの弱腰外交を続けるべきだというのが、日本の何も変わらない立ち位置です。あゝ、また期待してしまいました。

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