第2687回

11月度池田塾は空海さんの隠された素顔でした

池田清一郎さんが主宰する「池田塾」の11月例会が、いつものリーガホテルゼスト高松2階レストランで開催されました。毎月いろいろな角度からすぐれた講師を招き、県内外の話題に事欠かない池田塾です。

 

今月例会では、オリジナル顔入り煎餅でお世話になっている、「㈱宗家久つ和堂」田村日出男社長が一番の印象に残りました。ただ挨拶しただけのことですが。

今日は坂出市在住の、「竹内信夫(東京大学名誉教授・空海塾塾長)様」の、空海(弘法大師)さんの隠された素顔と題した講演でした。とは言っても池田塾は大きいテーマをコンパクトに料理しています。竹内先生はフランス文学が専門の学者さんです。空海の研究は、「趣味の世界」のように言われましたが、やはり学者さんはとことん追求しています。

 

1.空海さんの淡い初恋?

或いは雲童の嬢(おとめ)を眄(み)て心を懈(ゆる)めて思いを服(つ)け、

或いは滸倍(こべ)の尼を観(み)て、意(こころ)を策(むちう)ち厭(いと)い離す。

この解説ですが、もちろん漢文ですから文章を読むことがまず出来ません。このように仮名を振ってあってもほぼ同じです。説明を聞いても、「なるほど」とは思いますが、2度と思い出せないという状況です。

雲童の嬢というのには注釈があって、大阪住之江(神社)のうなこおとめとあります。その女性をちらっと見て、「ああ良いな」と空海さんが思ったのではないかというのです。

そして後半はそれと対になっていて、滸倍(こべ)の尼というのは年を重ねた女性のことで、策(むちう)ちというのは叱咤激励することです。つまり若い子と年取った女性を比べて、人生50年のはかなさを説いているとも言われました。

このことだけで空海さんが初恋をしたとはにわかに思えませんが、研究すればするほど奥の深い空海が残したと言われている漢文です。

何か質問をと言われましたが、「四国礼状88ヶ所寺は本当に空海さんが作ったのですか」とはよう聞きませんでした。

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