第2672回

政権交代であり得るトップの革命的決断

鳩山由紀夫首相の政治資金報告書に、いろいろ問題がある旨の報道がありますが、困った問題です。一国の総理大臣たるものが、一遍の曇りも許されるものでは決してありません。

ただ私の知るところでは、鳩山由紀夫首相の場合はこれまでの政治家の「人の金を己の政治資金化」する事案とは違い、「己の金を政治資金化」することに失敗した例のように思えてなりません。

個人資産が14億円でしたか、それも額面上の合計で、実体はもっともっと大金持ちのようです。それも毛並みの良さで集めたお金(先祖から受け継いだ金)のようで、うさんくささを全く感じません。

ご案内の通り、先の総選挙で民主党が100人を超える新人議員を当選させて、まさに政権が交代した訳ですが、私は小沢一郎さんが代表のままでは、この雪崩現象は起きなかったと思います。

その違いは単なるマスクの善し悪しかも知れませんが、小沢さんの豪腕と言われる政治手法を、「何だか心配」という感じがつきまとうと心配するのは果たして私だけなのでしょうか。

ある意味、最近新聞紙上でも実名で報じられている自民党の元議員のように、もしかしたら司直の手が入るかも知れないという危惧が小沢さんにもあります。これに対して鳩山由紀夫首相は、その弱々しい感じはマイナスイメージですが、その鳩山由紀夫首相が「ずるい」と国民が感じるおこないはなく、また歴史上の英断をする可能性が出てきています。

沖縄普天間飛行場の移転問題で、鳩山由紀夫首相は、「私が決める」と言い、その時期はオバマ大統領の訪日までにあらずと述べています。私は政権交代で、これまでの腰抜け「外交」から脱却出来るもしれないという日本国民にとって千載一遇のチャンスだと期待しています。

おらが讃岐の国の宰相大平正芳元総理が、在職中に娘婿で秘書官の森田一(のちに衆議院議員)や、伊東正義(当時官房長官)、加藤紘一両衆議院議員の前で、日米秘密条約(米軍の核兵器国内持込を容認するという約束)の存在を、国民にどのように説明したらいいのか悩んでいると打ち明けていた事実を、地元紙がすっぱ抜いて記事にしています。

また「日米同盟の正体」孫崎享著講談社現代新書によれば、1960年の日米安保条約では、国際連合などの大多数の賛成でもって日米が己のまた世界の安全のために行動することが明記されていますが、それから月日が流れ2005年日米条約では、公の秩序というお題目が抹消され、「日米同盟:未来のための変革と再編」では、日米の利益しいては米国の利益保護のために日米条約はあることがそこには明記されています。

これに対して歴代自民党総裁は、対アメリカ外交を金科玉条のごとく理解し、アメリカ合衆国の信任を受けられたなら組閣が出来るという呪縛のもとで内閣を組織していたと私は失望していました。

それを鳩山由紀夫首相は、日米外交にあらたな秩序を生み出そうとしています。アメリカ軍の一部を県外へ移転すると言うことは、アメリカ軍を日本からグアムへ、そしてハワイへお引き取り頂く第一歩になると信じています。駐留費の8割を日本が負担しているのです。

私はアメリカとのつき合いも大事だと思いますが、日本がアメリカの51番目の州と呼ばれることに強い懸念を持ち続けていました。政権が変わり、もしかしたら日本のノーがアメリカを動かすかも知れません。鳩山由紀夫首相の過去にない英断に期待します。

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