帝國製薬村山昇作社長を表敬訪問
いやー何と表現するか、実にバランスの良い経営者が香川県の東讃にいらっしゃると報告しておきます。正月4日に流政之さんのパーティーでお会いして、やっと今日の訪問にこぎ着けました。村山昇作社長が会社にいるのは、365日の三分の一もないそうです。
「無冠のナンバーワン」と「無名のオンリーワン」の説明から、村山社長が自ら私一人のために説明されます。帝國製薬はビジネス分野を絞ることにより、その分野における世界ナンバーワンをめざしています。
「無冠のナンバーワン」はたとえ狭い分野であってもナンバーワンをめざす帝國製薬の姿勢を表しています。
ちなみに、パップ剤の生産能力は、年間約18,000トン、10㎝×14㎝のサイズで約12億枚、面積にすると甲子園球場の420倍になります。
帝國製薬は1848(嘉永元)年、5代目当主・赤澤庄蔵氏が薬売買株一つ譲り受けて開業したことから昨年でちょうど160年になりました。昨年(12月決算)は最高収益を記録したそうです。もっとも村山昇作社長が就任されてから、毎年右上がりです。
村山昇作社長は日本銀行高松支店長の出身です。経歴に高松支店長を入れるまでもないのですが、それがきっかけで社長に就任したのは間違いのないことです。私は日銀高松支店長の頃は存じ上げていないのですが、平成9年3月に池田清一郎さんが率いた東京ビジネスウオッチングで日本銀行調査統計局を見学した際に、名刺交換をさせて頂きました。
そして昨年10月、シリコンバレーでTEIKOKU PHARMA USA,INCの米戸邦夫さんにお会いしたのがきっかけです。このことを正月3日に村山昇作社長にお話しした訳です。
帝國製薬の商品(売上高)は80%以上が医療機関向けです。さらに20%の一般販売もその製品は、○○製薬販売として店頭に並んでいます。これをOEMという表示もありますが、OEMというのは販売する○○製薬の「成分表示」に応じて製造するものであり、帝國製薬のように自社の研究成果で商品化しているのはOEMとは言わないと村山昇作社長は力説します。
帝國製薬は非上場です。売上高約312億円、総資産約475億円、経常利益約94億円、なんと経常利益率30%です。
そしてとても印象に残ったのが、本社敷地隣接地の東洋紡績㈱三本松工場跡地を買い取った際に、女工寮だった木造板張りの建物を残して、それを今も使っているのです。白(漆喰)と黒(屋根と外壁板)の実に綺麗な建物です。
やがて50年も前になりますが、アメリカのテレビドラマに「0011ナポレオンソロ」という番組がありました。ロバートボーンとイリヤクリアキンがアメリカの諜報部員として活躍するドラマでしたが、これが幼子の心を掴むのです。
万年筆を取り出して、「オープンチャンネルD」と言うと、地球の裏側まで通話が繋がるのです。これを真似て、よく無線ごっこをしました。この影響で長じてアマチュア無線に手を出したのかも知れません。
そしてその0011が、わが社の創業以来の電話番号087-888-0011であって、さらにドメインにもなっています。www.0011.co.jp
話しが長くなりましたが、その番組に使われていた「外観古い建物」の室内では、当時の最先端のメカニズムが並んでいるのです。その落差に、驚きもし、さすが諜報基地だなと感心もしたものでした。
それがここにある旧女工寮です。外は焼き板張りですが、中は最先端の研究がなされています。また会議室は、世界各地の拠点と、テレビ電話が繋がっているそうです。まさかそこでは、「オープンチャンネルD」とは言ってないとは思いますが。