JR西日本”電子路線図”を完成・事故現場状況素早く把握
JR西日本が、最新式のGIS(地理情報システム)による「電子路線平面図システム」を独自に開発し、本格稼働したと発表しました。2府(大阪府と京都府)16県(滋賀・石川・福井・富山・長野・岐阜・愛知・奈良・和歌山・三重・兵庫・岡山・島根・鳥取・広島・山口だと思います)の営業路線間5,000キロをカバーしたものです。
この営業エリア間を、航空写真と線路平面図、電子住宅地図をもとに、全路線の踏切や信号機、駅などの設備を電子データ化し、社内の各部署に配置されたパソコン約200台の端末から、事故現場情報を視覚的に確認できるようになったと言います。
事故など異常発生時に現場状況を判断する際の参考になり、素早い対応が可能になったそうです。
現に5月30日に発生した、阪和線の架道橋への車両接触事故の際にも、同システムが活躍して、短時間で運転再開を可能にするなど効果が出ているそうです。
同社は平成17年4月の福知山線脱線事故を契機に、「安全を最優先する企業風土」の醸成に力を入れていて、開発費約20億円をかけてこのシステムの構築を急いだそうです。これから各部門(系統)が持つ設備データーベースも同システムにリンクさせて、設備更新の確認など管理面にも幅広く活用していくと言う。
平成17年の事故は、確か運転手が業務歴2年位の若い運転手だったと記憶しています。データーベースのGIS化は、記憶と経験という先輩の知恵と汗とを最低限引き継げる必要不可欠なシステムだと思います。JR西日本が他社に先駆けて、「安全を最優先する企業風土」を形にしたことに、私は拍手喝采を送りたいと思います。