第1953回

皇太子さまの鋸鍛造・全国育樹祭の枝打ち用

一昨日でしたか、熊本県全国育樹祭に参加された皇太子さまが、細い枝を鋸(のこ)で切る姿がテレビにありました。

熊本県の阿蘇市で行われた全国育樹祭でのことですが、実はこのノコギリは、熊本県人吉市で鋸刃物鍛治「岡秀」を営む岡正文(51)さんが鍛造したものです。

歯の目立てなど、複雑なバランス技を駆使する鋸鍛治は、全国でも数軒しかありません。岡正文さんは、九州で唯一の鋸鍛治師です。

鋼を鉄のつちでたたき、鍛える伝統技法で一本の鋸を作り上げます。30年以上の経験で、完成に近づくのだそうです。

岡正文さんは、皇太子が使うたった一本の鋸のために、20本以上の試作品を作ったようです。「柄」と「鞘」は、「ミズメザクラ」で友人の福山修一(56)氏が作成したものです。

なお完成したその一本は、桐の箱に収めて宮内庁へ納品したそうです。その一本がテレビで、にこやかな笑顔の皇太子殿下の手の中にありました。

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