元特捜検事・弁護士 田中森一

「反転」の副題に、「闇社会の守護神と呼ばれて」と書かれています。幻冬舎から出版されている、田中森一氏の人生が、自叙伝として描かれている話題の本です。
よくもまあこれだけ逆転の人生を、人は歩めるものだと感心します。長崎県平戸島に生まれ、苦学して岡山大学へ入学し、努力の結果司法試験に合格し、司法修習後全国各地の検事として、特に大阪地検や東京地検の特捜部を経験しています。
特捜は地検の華です。大がかりな汚職、脱税事件を捜査します。佐賀県知事汚職事件、阪大ワープロ汚職事件など社会的に騒がれた事件を担当しています。
本人の話を信じると、上司との折り合いが悪くて転身し、弁護士として法廷外で大活躍する異色の弁護士に成長します。特に、共に有罪になった「許永中」を窓口として、悪の世界の人脈も山口組五代目組長渡辺芳則、山口組若頭宅見勝などへ広がる。
結果自ら「シロ」と言いながら、東京地裁で懲役4年の実刑判決、東京高裁で2006年1月21日、懲役3年の実刑判決を受けて、現在上告中です。
よくもここまで書いていいのかと心配しますが、闇社会をすこしでも知っている御仁には、垂涎の的ではないでしょうか。