会長日記

第7164回

石原慎太郎作家はなぜ政治家になったかby中島岳志

2019(平成31)年11月25日に、NHK出版から第1刷が発行されています。中島岳志氏は大学教授で、専門は日本近代政治思想。石原慎太郎氏の死去に伴い、いろいろなところから評論が出ています。確か新聞記事で拝読した先生で、面白そうな論調だったモノでその著書を取り寄せてみました。私は石原慎太郎に、心酔している者の一人ではありません。人気者を、むしろ冷ややかに見る側の人間であります。

確かに石原慎太郎氏は、一橋大学在学中の1955(昭和30保守合同で自由民主党が誕生した)年に『太陽の季節』を執筆、『文學界』7月号に発表。秋に文學界新人賞受賞、翌昭和31年1月、『太陽の季節』で第34回芥川賞受賞と、若くして作家として成功した。この成功が、彼の才能を『ごっこ遊び』に誘った皮肉なターニングポイントになったと中島岳志氏は評している。中途半端な人生が、石原慎太郎の幸であり不幸であった。

『太陽の季節』…

続きを読む

第7163回

2月7日は日本人が忘れてはならない北方領土の日

北方領土の日(ほっぽうりょうどのひ)は、北方領土問題に対する国民の関心と理解を更に深め、全国的な北方領土返還運動の一層の推進を図るために制定された記念日とされています。私は、1945年に北方四島がソ連に占領されて以降、今日に至るまでソ連・ロシアによる不法占拠が続いていると考えています。北方四島は、日本固有の領土です。

1855年2月7日、江戸幕府とロシア(当時は帝政ロシア)との間で、最初に国境の取り決めが行われた『日魯通好条約』が結ばれた。1981年(昭和56年)1月6日に、毎年2月7日を「北方領土の日」とすることが閣議了解によって決められた。よって日本国内では、この日を『北方領土の日』とした。しかしロシア側は、『北方領土問題』は昔(第2次大戦前)から無かったと主張していて、日露間では平行線のままであります。

昨今のウクライナ情勢からも、大国ロシアは、領土問題に敏感だと分かる。昭和56…

続きを読む

第7162回

園児にもマスク着用を推奨

政府の新型コロナウィルス感染症対策分科会は4日、発育状況に応じ、保育園児のマスク着用を推奨する方針を打ち出した。これはスーパーコンピュータ『富岳』のシミュレーションによるもので、マスクの効能を高く評価した結果を受けたモノ。政府の感染対策はこれまで、飲食店の営業時間短縮が中心だった。感染流行のみなもとが、飲食店にフォーカスされていた。保育園や学校現場での感染者急増を踏まえて、場所を転換することになった。学習の成果だと、信じている。

分科会がまとめた感染防止策は、「感染性の高い『オミクロン株』が子どもにまん延している」と指摘。「発育状況から着用が無理なく可能と判断される児童については、可能な範囲でマスク着用を推奨」と明記した。マスク着用の注意点も同時に併記されているが、その子が嫌なら、子どもは自ら脱してわが身を守る。大人が余計な心配をするまでもないと、私は思います。

高齢者施設に対しては、…

続きを読む

第7161回

2022北京冬季五輪開幕オミクロン株と人権が障害だが

第24回冬季オリンピック北京大会が4日、北京市の国家体育館(通称『鳥の巣』)で開会式が行われ、賑々しく開会した。感染対策で厳戒態勢が敷かれる中、91カ国・地域から約2,900人の選手が参加。英米などは少数民族に対する人権問題を理由に、政府代表を派遣しない『外交ボイコット』を決定し、それでも選手はいつものように入場ゲートから元気そうに現れた。

新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、まさに異例づくしの大会運営が続いている。むしろ中国にとっては、このコロナショックがこの程度で良かったのかもしれない。コロナにかこつけて外国人記者までも規制対象に出来るし、選手はもちろん感染防止策として選手村から出ることもない。中国政府が恐れていた『現状中継報道』は、今の段階では封じ込めに成功している。

夏季大会に比べて規模が小さいのは織り込み済みだが、『鳥の巣』を夏季・冬季両大会のメイン会場とする計画には、感心す…

続きを読む

第7160回

天才by石原慎太郎

2016(平成28)年1月、今からわずか5年前に幻冬舎から出版された、作家・石原慎太郎元東京都知事が、元首相・田中角栄に成り代わって書いた衝撃のモノローグ(独白)。さも田中角栄が、自分の一生を書き綴ったかのような筆致で書かれている。反田中角栄の急先鋒だった石原が、いまなぜ『田中角栄』に惹かれるのか。マスコミの煽りもあってか、60万部が売れたという。

私もその中の一人で、大枚1,400円をつぎ込んで買ったは良いが、書棚にしまい込んでいた。石原慎太郎氏の死去に伴い、メディアが彼の生前をいろいろな角度から報じている。過激派政治家集団青嵐会を組織し、政界の浄化を声高に叫んでいた石原慎太郎であったが、『対アメリカ』ではどの政治家、官僚たちより『反アメリカ』の持論を展開し、その内容が敗戦国日本人の心にまで劣等感を植え付け、未だにぬぐい去れない深い傷として残っているのはつまらないと持論を展開していた。…

続きを読む

第7159回

連日の驚き報道今度は車の特許料だって通信48社が要求

フィンランドのノキアやNTTなど世界の通信関連企業48社が、インターネットに常時接続する『コネクテッドカー(つながる車)』の部品について、トヨタ自動車やホンダなどに特許料の支払いを求めていることが分かった。1社当たり最大で年間200億円近い負担になり、次世代車のコスト増につながる可能性が高い。次世代車の中核技術は、ネット接続や自動運転などソフトの重要性が増している。

その窓口となっている『アバンシ』は、『パテント(特許)プール』と呼ばれる関連特許を持ち寄って共同で交渉する企業体だ。ノキアのほか、米クアラコム、蘭フィリップスなどが参加し、日本からもNTTやソニーグループ、パナソニツク、シャープなどが加わっており、国内外の48社で組織されている。

48社で、4Gの基礎となる標準必須特許の7割を持つ。通信機が電波を送受信する方法や機器の動作順序など、いずれもつながる車に欠かせない基本的特許と…

続きを読む

第7158回

セブンイレブンがそごう・西武デパートを売却へ

『小が大を喰う』、『柔よく剛を制す』私たち世代はまさにそう感じる。コンビニ・セブンイレブンの運営会社『セブン&アイ・ホールディングス』が、傘下の百貨店事業会社のそごうと西武を入札で売却する方向で最終調整に入ったと日本経済新聞がスクープしている。報道後に『セブン&アイ・ホールディングス』は、そんな動きはありませんと否定しているが、市場は売却へ向けて、株価も既に織り込み済みのようであります。

売却の相手は、複数の投資ファンドや事業会社が候補になる見通し。駅前一等立地のまとまった広さという希少価値から、買主は複数現れると思うが、さて価格はそれに比例するのかどうか。収益価格から判断するとして、どのような企画が登場するのか楽しみでありますが、それにしても小が大を切り離す今回の売却、私の考えがもう既に古いとは思うのですが、驚きです。

不振が続いている百貨店事業を切り離し、海外を中心に成長を見込むコ…

続きを読む

第7157回

昭和の男・石原慎太郎さん89歳が死去

首相を目指して成し遂げられなかった政治家、否、芥川賞作家の石原慎太郎と呼ぶべきか。いずれにしても日本の敗戦を見て、戦後復興の日本の勢いの中に身を置いて、タカ派の政治家として日本を憂いていつも悩んでいた後期高齢者。『暴走老人』と田中眞紀子が名付けたと言うが、どうだろうか晩年は晩節をけがしたようにも見える。人の一生で、この人ぐらい『見える化』した人はいないのではないか。

一橋大学在学中の1956(昭和31)年に、小説『太陽の季節』で第34回芥川賞を受賞。映画化に際して、実弟の故石原裕次郎さんを主役とすることを条件としたと言われている。昭和の大スター石原裕次郎を世に出したのも、兄石原慎太郎ということになる。昭和30年の年末には『神武景気』と形容され、『テレビ・電気洗濯機・電気冷蔵庫』が三種の神器として国民垂涎の的となった頃。昭和31年7月経済企画庁(現内閣府)からの経済白書で、『もはや戦後では…

続きを読む

電話で相談 メールで相談