第4912回

古川のほとりの著者は立岩唯芳氏だが

大正4年11月、現在の高松市川部町に生まれた立岩唯芳氏の日記を、子ども2人が一冊の本にまとめたものです。古川は、川部町の自宅近くを流れていた川の名前です。発行人は立岩功氏、2人の子どもの長男です。しかし仕掛け人は、姉の立岩伊佐子さんのようです。

立岩伊佐子さんと私の接点は、PTAです。立岩伊佐子さんが市職で、PTAの窓口をされていました。私も幼稚園から始まり、子どもの進学に連れられて小学校から高校まで、PTA役員をやっていました。そこで長く、立岩伊佐子さんと親交が出来ていました。

著者は立岩唯芳氏となっていますが、本当のライターは立岩伊佐子さんです。父親の日記を、こまめにまとめたものです。印刷はこれまたPTAつながりの、辻博(㈱万成社社長)氏です。辻博氏は、PTA香川県の会長もされて、あて職も色々あったと思います。

また志度ライオンズクラブの50周年記念式典で、辻さんに聞いて驚いたのですが、丁寧に糸とじがされていますが、穴は万成社が開けて実際に糸を通して一冊一冊製本したのは立岩伊佐子さんだというのです。

中身も、故人の思い出の著作をまとめたものですが、父親思いの子どもたちが、父親の生きた思い出を闘病日記を通して、まとめています。「不躾に拙い父の遺稿集をお届け致しますご無礼をお許し下さい。父の90余年の生きた証としてご笑覧賜れば幸いでございます」、と謹呈には書かれています。

自分の書きためた文章を出版するのは、吉峰泰夫(前吉峰病院院長)先生や何人かいらっしゃいましたが、子どもたちが父親の生き様を、記録としてそのまま残すという構成は、お目にかかったことがありません。

私も沢山の文章を、こうして残しています。自分の生きている内は叶わないだろうが、次の世代になって、そのほうがよりあり得ない話しですね。

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