ハゲとビキニとサンバの国著井上章一




私がブラジルへ行くと知って、学友湯川正さんが「ハゲとビキニとサンバの国」という新潮新書を贈ってくれたのです。行く前に読もうと思っていましたが、結局今日になってしまいました。リオデジャネイロ州立大学へ、短期日本語指導のためにブラジル入りした井上章一教授の「ブラジル邪推紀行」です。
ブラジルと言っても私が行くのは、サンパウロとリオデジャネイロの二つですが、「二都物語がうかびあがるまで」という節で、この二つの都市を実に上手く説明しているところがありました。「Ⅷ日伯比較エトセトラ」の中に納められています。
「カリオカ」という言葉がある。リオデジャネイロで生まれ育った人をさす、まあ綽名と言って良い。都会的で、洗練されており、遊び好き。人生をエンジョイすることに長けている。仕事よりは趣味娯楽、あるいは色恋におもむきやすい。そんな人間像が、浮かんでくる。
これに対して、サンパウロ育ちの人々は、「パウリスタ」と呼ばれている。仕事ぶりはしっかりしていて、誠実である。彼らなら、信頼して、いろいろなことが頼める。時間もきちんと守るし、手は抜かない。ビジネスを一緒にするなら、パウリスタだと。
イソップ童話に、アリとキリギリスの話しがある。働くアリと、遊び好きなキリギリスを比べた教訓は、誰もが覚えておられよう。そのアリがパウリスタで、カリオカはキリギリスめいた存在として語られる。
リオデジャネイロとサンパウロは、ブラジルを代表する二大都市である。その二つが、キリギリスとアリになって、向かい合う。都市像における、今述べたような二都物語が、この国では、常套句となっている。
リオは、かつての首都である。だが、1960年に、その役割をブラジリアへ移された。今は旧都、あるいは古都とでも呼ぶべき都市になっている。首都機能をうしなったリオは、同時にビジネス面でも、その地位が低下した。多くの企業人が、ブラジリアへの遷都以後、その拠点をサンパウロへ移している。
一方サンパウロは、経済都市として、ますます成長するにいたっている。政治の中心はブラジリアだが、産業経済の中枢を担うのはサンパウロ。リオは、文化的な威光をかすかにとどめている程度。私はブラジルの三都市を、そんな風に捉えている。
こんな本を読みながら、今日は東京スカイツリーへ行ってみた。当然と言えばそれまでだが、今日も大混雑。「ソラマチ」の6階に「山田や」もあって、ちょっと立ち寄りました。いなり寿司も美味しかった。きつねうどんのダシも、久しぶりの味でした。
連休のはじめに本店へ行きました。その時は釜揚げでした。今日のきつねうどんも大満足でしたが、昔、頭脳化センターで食べた「昼定食」も美味しかった。その時はワンコインでしたが、今日のソラマチ店は、お札+コインでした。倍ですね。所場代も高いが、単価も高い。まさに値決めは経営です。
これから飛行機に乗ります。恐らく日記はアップできると思っています。今日は成田空港からドバイまで、ドバイ乗り換えてサンパウロへ入ります。30時間のフライトが始まります。