第3647回

民主党支持者稲盛和の言葉を噛みしめて

「税と社会保障の一体化」という生々の旗を掲げて民主党は、一口で表現したら消費税アップに突き進んでいます。消費税をまず5%から8%に増税して、その増えた歳入を社会保障給付金にまわすという筋書きです。確かにこのままの歳入では、社会保障費どころか、年間を通じてのマイナス、特に満期国債の償還も出来なくなって、デフォルトをおこしてしまい、まさに国家破綻の危機に遭遇しています。

確かにマニュフェストに掲載し、選挙民に約束したことだから守るべきだと言うのも分かりますが、それは「選挙民」を幸せにするという命題の元で選択した手段で有り、状況が変わり、新たなる幸せがそこにあるなら、よりよい選択をすることが常識ではないですか。

ましてや党が決めた決定に従えないというのは、民主主義の根底を揺るがすもので、その党員は蚊帳の外に去るべきです。反対する57名の党員は、退会届を出して投票するべきです。しかし小沢一郎氏と共に、どうすれば再選されるかを考えてばかりいるから、大局が見えないのと違いますか。それと民主党は、まだ与党政党として子供集団過ぎます。

ともすれば、会社が成功し、上場でも果たすと、すべてを自分の才覚によるものとして、「私がお金持ちになってもそれは当然でしょう」とばかりに、莫大なキャピタルゲインを得て、豪邸を建てるような経営者が後を絶ちません。大きな勘違いをしている経営者も多くいます。

このような経営者と同じように、当選して代議士になったから、とたんに住む世界の常識が変わったわけではありません。人間でいる以上、元気原則は同じです。世界は一つ全く同じです。人間として正しい道を選択し続けることしか、再選される資格はあり得ません。

また悪いことに、どうせ再選されないのなら、来年秋の任期満了まで解散選挙はしないという選択に躍起になる代議士が多いのではとも感じます。1年平穏無事であれば、1億円は手にすることが出来るでしょう。「稲盛和夫塾長」が言うように、自分を愛することはしてはイカンのですよ代議士先生は。

類い希な才能に恵まれた代議士は、「なぜ、その才能があなたに与えられたのか」ということを考えなければなりません。才能とは、集団を幸福へ導くために天がリーダーに与えた資源だと考えるべきです。あなたでなければならない必然性はなく、他の人でもいいはずなのです。

ならば、才能を授かった者は、それを世のため人のために使うべきであって、自分のためにだけ使ってならないはずです。集団のリーダーになろうという人は、自分を大事にしてはいけないのです。自分を脇に置いて、集団のことを最優先で考えられるような人でなければ、決して代議士にはなってはいけないのです。

このことを「稲盛和夫塾長」は尊敬する郷里の大先輩、西郷南洲(隆盛)の言葉を借りてこのように言っています。「己れを愛するは、善からぬことの第一也(なり)」と、西郷はその遺訓集で述べています。これは明治維新政府の樹立に尽力した南洲が、私利私欲に走る当時のリーダーたちを戒めた言葉です。

また南洲はこうも言っています。「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらね人は、仕末に困るものなり。此の仕末に困る人ならでは、困難を共にして国家の大業は成し得られぬなり」。

「命を含め、私心を捨てきることのできる人にしか、大きな仕事はできない」、この言葉には、経済界のみならず、政界や官界など、あらゆる世界に通じる、最も大切な精神が凝縮されています。リーダーの条件はまさに、自分を滅することにある、私はそう固く信じています。

稲盛和夫盛和塾塾長は、民主党支持者でもあります。政府の要請を受けてJALの再建をやっています。9月21日には、文字通り日本の翼が再上場して離陸します。代議士先生よ、造反するなら生きて汚名をさらすようなことはしまいな。腹を切れとは言わないですが、代議士は諦めて下さい。迷惑です。

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