村山昇作氏の頭の中は多重構造




池田塾6月定例会が、講師村山昇作氏の都合で7月に入りました。村山昇作氏は、前職「帝國製薬㈱」の代表取締役。そしてその前は、日銀の課長さんか部長さん。いやもっと偉い人だったように思います。その前は、日銀高松支店長でした。
要するに、日銀高松支店長の縁で、東かがわ市の帝國製薬に招聘されて10年間、社長をつとめて業績を挙げ、このたび社主の赤澤一族の後継者へバトンタッチをされたのです。
そして今は、京都大学の「iPSアカデミアジャパン㈱」の社長や自然栽培農場の研究指導員をやったり、一般社団法人天体望遠鏡博物館の館長だったりして、超多忙を極めています。そうそう百十四銀行の顧問に就任したとも言っていました。
私は池田清一郎塾長が、もう10数年前に池田塾生を連れて東京ツアーをした際に、日銀本店で村山昇作氏にはじめてお会いをしました。残念ながら、高松支店長の頃の縁はございません。
その約10年後、盛和塾のシリコンバレー塾開塾式でシリコンバレーを訪問した際に、帝國製薬の現地駐在員だった米戸邦夫(塾生)さんと知り合い、意気投合してその縁で帝國製薬の工場見学を隅々までさせて頂きました。ガイドは村山昇作社長、おん自らでした。
そして小欄にも書きましたが、すべてが自動化されている製造ラインのただ1ヶ所だけ、バケツリレーで仕事をしているところがありました。製薬ですから安全性や衛生面でのチェックは厳しいと思います。すべてがつながらず、ただ1ヶ所手作業だったのが印象的でした。手作業が必要だったわけです。恐らく今もバケツだと思います。
今でもそうですが、その頃帝國製薬の「湿布薬」は、世界シェアー1位です。ここで作られたものが、別の会社の何とか言う名前で世に出ています。普通はOEMと呼びますが、村山昇作社長は、自社製品は完成品だからOEMとは呼ばないと否定をされていました。私も正しい見解だと思います。
村山昇作氏の天体望遠鏡狂は有名な話で、博物館を作りたいという話は既に聞いていました。知らなかったのは、「さぬきのムムム自然栽培農場」のファームディレクターという肩書きです。1万8千坪の広大な農地を1年で開墾して、収穫をはじめています。先では米も作れると抱負を語っています。アトピーで悩む子供さんには朗報です。
段ボール一箱、葉っぱものもありますから重量は軽いのですが、1万円です。完全無農薬、動物系の飼料も完全排除の野菜が作られています。それで名前が、「無無無」なのです。
次の取り組みは、「複住」という住まい方の全国提案です。自らが香川の良さを知り尽くし、県内にセカンドハウスをプレゼントする「新観光プレゼンテーション」です。観光客で10万人を翌年20万人をするには、倍増ではなくて毎年0からの動員。住んで貰った1万人は、次の年には2万人からカウントできるという発想です。
これをJTB(商品名:瀬戸内グッドライフネットワーク)に持ち込み賛同を得て、全日空に「複住者用特別割引料金」の御願いをして、空港近くに自動車を共同で置くというのです。レンタカーを使うのかと思いきや、またまたバケツリレーの発想が出て来ます。
高松で住むなら是非、「高松市春日町の定借物件(期間60年間の土地賃貸で建物は自分の物)1,500万円をお薦めしたいところです。そう言えば思い出したのですが池田清一郎塾長も、空港で数人の東京からのプチ団体を迎えているのを見かけたことがあります。池田清一郎様も、元三菱信託銀行高松支店長で、東京住まいでした。
住んでいる人がうどん食べに行こうという誘いは、東京あたりに住んでいるの人々には、究極の観光だと思います。私ももはや観光は、風光明媚神社仏閣があるから動くのではなくて、「話題地」だから人が呼べるのだと思います。この話題地が、これからの観光地なのです。
中尊寺にこの夏、大勢の人が集まるでしょう。それは中尊寺を見に来るのではなくて、「世界遺産の一つ」を見に来るわけです。この発想で、「複住」はおもしろい。いったい村山昇作氏の頭の中はどうなっていてこんなことを発想し、かつ実践出来るのだろうか?