第8298回

25年地価公示発表香川県内5年ぶり横ばい下落から改善

香川県は18日、2025年1月1日現在の県内地価を公表した。前年から継続調査した171地点の全用途平均の変動率は前年比0.9%で、5年ぶりに横ばいとなった。商業地が5年ぶりに上昇に転じ、住宅地も下落率が縮小した。これを総称して、横ばいになったと言うのだろう。また現場で毎日土地に接している身としては、場所毎の個別性はあるにしても、総じて同じように感じている。今後も新駅開設などの『特殊要因』を除いて、値上がりは起こるまい。

全国的に俯瞰すると、平均2.7%の上昇だ。平均することに価値はないと思うのですが、どこの誰の仕業か知らないけれど平均値が一人歩きする。特に、半導体工場の進出地域周辺での上昇が目立つ。北海道と九州だが、産業用の工業用地が新しく開発され値上がりすれば、その周辺に住宅地も必要となり、こちらも横並びに値上がりする傾向にある。加えてインバウンド(訪日外国人客)需要から、新店舗用や駐車場の不足から、空き家を解体して売買につながる場所も出ている。

このように地価動向を見ていると、ただちに建物の建設等につながるように思われるが、建物は住宅も非住宅も、今のところ立ち往生している感が強い。東京中野駅前の、『サンプラザ―中野』もその象徴であります。確か明治大もここに、新たな施設を建設予定と発表していた。何と言っても、建築資材の高騰が原因だ。土地は最終的には何かに使うから、そこに価値が発生するのであって、需要と供給の力関係で成り立つ構造は今も昔も変わらない。

全国的な動向はさておき、香川県内5年ぶり横ばいが好感される。平成初期のバブル絶頂期に比べて地価は時代とともに安くなり、その分だけ敷地面積が段々と広がってきた。良い傾向で、庭師さんや左官さんには申し訳無いが、広い敷地に作られるモノは駐車場3~4台、バーベーキュや子どもとの遊び空間で、庭を造る人、門や塀をする人は限られてきた。まさに現代の住宅模様が、そこにあるように思います。

土地は「神様からの借りモノ」と考える私は、地価の上昇は土地の持つ本来的価値を損なうと思うのだが、それにしても安価になりすぎても困ったことになる。銀行融資の担保価値としての土地の存在は、まだまだある。さりとて高騰しても困るのだが、米と同じように、高くなりすぎても生活に困り、安すぎたら米を作る担い手がなくなる。地価と米はほどほどの価格が良いですね。

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