第8806回

OISCAが支援するCFP『海岸林の大切さと震災教訓を伝える絵本を作りたい』

公益財団法人オイスカは、1961年に設立された国内外で森づくりや人材育成に取り組む国際NGOの一つです。世界41カ国と地域に広がるネットワークを活かし、活動しています。東日本大震災直後からは『海岸林再生プロジェクト』を開始し、地元農業従事者や国内外のボランティアとともに、名取市の海岸林再生に取り組んでいます。私も邪魔になるかとも思いましたが、2024年に作業現場へ行きました。オイスカが担当した海岸林エリアの生育が一番良いと、現地担当者は鼻息が荒い。

地元農業従事者とオイスカ担当者が力を合わせて、香川県産黒松の種を持ち込み、農業従事者が苗立てを行い、しっかり根付いた苗を国から指定されたエリアに植え付けします。その苗木が年ごとに成長し、間引きをしながら樹長(人間の身長)を定期的に測定します。これを一回20~30人のグループで年1~2回行い、雑草類を撤去し、強い海岸林を作っています。

今日の案内は、その名取市海岸林再生プロジェクトを15年にわたりホームページで紹介してきたモノを、地元イラストレーターICO.いこさんの絵本にして後世へ残そうと柄にもなく「クラウドファンディング」などという洒落た企画を、オイスカの海岸林再生の担当部長、吉田俊通さん(53)が、内外の支援者に訴えかけています。この人も職員ですから奮闘も当たり前と言ったら二の句が継げないのですが『熱男』で、彼の熱意に私もついつい引き込まれていきます。

映画猿の惑星を彷彿とさせる風貌で、絵本づくりは似合わないだろうと思いますが、作家のイラストレーターが可愛い女性で、この人が描いたら文字通り絵になるだろうと想像出来る紹介がチラシに掲載されています。私もクラウドファンディングは二度目ですが、迷いながら参加しました。そうなんです予想通り、参加者が少ないのです。猛暑の中で頭がもうろうとしているところに、『熱男』の顔が浮かんできて、喜んで支援しました。

試しに覗くだけでも、最後のボタンを押さなければ寄付へとは進みません。ただし期間限定で、今月31日(月)までが締めきりで、もし目標金額まで達成しなければどうなるのでしょうね。分からないことは、チャッピーに聞いてみよう。

質問クラウドファンディングの仕組みを教えてください。『海岸林の大切さと震災教訓を伝える絵本を作りたい』cfpを応援しています。

回答クラウドファンディング(Crowdfunding)は、「こんなことを実現したい」という人・団体が、インターネットを通じて広く多くの人から少額ずつ資金を集める仕組みです。

今回なら、

公益財団法人オイスカ+名取市出身のイラストレーターico.さん

↓

「海岸林の大切さと東日本大震災の教訓を、子どもたちへ伝える絵本を作りたい」

↓

READYFORというクラウドファンディング会社のサイトで呼びかける

↓

賛同した人が1,000円、3,000円、5,000円……と支援する

↓

集まったお金で絵本を制作・印刷・発送する

という流れです。今回の目標額は120万円で、原画制作、デザイン・編集、印刷製本、発送などに使われます。

お金だけを「寄付」するのとは少し違います

READYFORでは基本的に、支援者があらかじめ設定された**「リターン(返礼品)」を選び、その金額を支援する**形になっています。株式投資のように、お金が増えて戻ってくる仕組みではありません。

今回の場合は、たとえば次のようになっています。

1. 1,000円+システム利用料 → 完成した絵本1冊+ポストカード

2. 3,000円+利用料 → 絵本1冊+名取市民の森グッズ

3. 5,000円+利用料 → 絵本3冊+ico.さん直筆イラスト

4. 10,000円+利用料 → 絵本5冊+現地視察・絵本制作ワークショップ

5. 50,000円+利用料 → 絵本10冊+現地視察・ワークショップなど

ですから、感覚としては**「絵本を買う」というより、“この活動を実現してほしいからお金を出し、そのお礼として絵本などを受け取る”**と考えるのが一番近いと思います。

今回特に重要なのが「All in方式」です

クラウドファンディングには大きく「All or Nothing」と「All in」があります。

All or Nothingは120万円に届かなければ企画不成立となり、原則として支援金は実行者には渡りません。

これに対して、今回の企画はAll in方式です。したがって、120万円に達しなくても、集まった支援金はオイスカ側が受け取り、プロジェクトを実行します。READYFORの説明でも、All in方式は目標額に達したかどうかにかかわらず実行者が支援金を受け取る方式とされています。

しかも今回のオイスカの企画では、資金が不足した場合には自己資金で補填し、予定している規模の絵本制作を実行すると明記されています。

現在はどのくらい集まっているか

2026年8月11日の確認時点では、

目標120万円に対して565,000円、達成率47%、支援者95人です。募集期限は8月31日(月)午後11時です。したがって、目標まであと635,000円というところです。

この企画には、単に一冊の絵本を出版する以上の意味があります。宮城県名取市では、東日本大震災で被災した約100haの海岸林をオイスカなどが再生してきました。今回、その海岸林の役割と震災の記憶を、次の世代へ伝えることを目的に絵本を制作します。

私は、この企画の場合、クラウドファンディングを**「資金集め」だけでなく、「この活動を知ってもらう仲間づくり」**と考えると理解しやすいと思います。

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