八ッ場ダム建設中止方針の撤回
政権交代直後に出された、民主党マニフェストで一番目玉だった首都圏の八ッ場ダムの建設中止が、どうも見直されるようです。私は先の中止発表後の政府の「後始末」に関心があって、どうなっているのかと思っていました。全国大会で、群馬県など近くの人に出会うとこの件を聞くのですが、「そのまま放置」という情報が入るだけでした。
前原誠司前国交大臣が実に格好良く、「公約通り中止」を宣言したのをうけて、新大臣に就任した馬淵澄夫国交大臣が、前言を翻した格好です。同大臣も、就任早々、前原誠司前国交大臣の中止方針を引き継ぐと明言していたものですが、関係自治体の首長らの陳情に耳を傾ける格好で、矛先を納めるようです。
過去にも小欄で、前原誠司前国交大臣の功績は、羽田空港の新国際空港化だけだと書きましたが、これまでのものをすべてひっくり返すという政治手法は、大人げないと感じます。自宅が湖底に沈むために、新計画地に引っ越しした人、政府方針に積極的に協力した人が馬鹿を見ない政治は、政権交代があっても踏襲すべき国家政策だと私は考えますが、如何なものでしょうか。
今後自民党政権に移ったとしても、羽田の国際化はやっぱりやめたと言うことにならないように、政治家は早く政権交代の国民の民意を、考慮するような訓練をしてください。貪(とん=自分だけが良ければいいとして、際限なく貪ること)、瞋(じん=怒り狂うこと)、癡(ち=ねたみ、恨み、つらみ、嘆き、腐る、不平不満を募らせ、愚痴るというように、愚かでものの道理を知らないこと)は人間が発する三毒です。