第3032回

平成22年度管理建築士講習

平成17年11月に明らかになった、姉歯秀次元建築士がおこした構造計算書偽装問題は、本来法律を遵守すべき建築士が職業倫理を逸脱して構造計算の偽装を行ったもので、建築士の信頼を大きく失墜させるものでした。このため、建築士法の平成18年6月改正において、建築士の職責に係る条文が新たに規定されました。

建築士の資格には、1級建築士(構造1級建築士、設備1級建築士)と2級建築士と木造建築士があり、私はおまけのように付いている木造建築士の末席にいます。最近建築をするにあたっては、ないよりある方がましかなという考えで、本日も5時間の講習に座り、最終の考査を受けることになっています。

そして設計士法平成18年12月改正により、「管理建築士」制度を新設し、管理建築士は、建築士として3年以上設計等の業務に従事し、所定の講習(「管理建築士講習)の課程を修了した者を管理建築士として新設し、管理建築士を置いていない建築士事務所は登録しないとしています。

事務所規模には、一人親方から数十名を抱える事務所もありますが、開設者(代表)と管理建築士と建築士の3段階の組織にチェック機能を持たせ、利益のために暴走しないようにコントロールしようと画しています。

一連の耐震強度偽装問題では、多数のマンション等の耐震性に大きな問題を発生させ、多くの住民の安全と居住の安定に大きな支障を与えただけでなく、その後発覚した他の種々の建築設計、工事監理等を巡る問題と併せ、国民の間に建築物の安全性に対する不安と建築界への不信を著しく広げることになりました。

これらのことから、セイフティーネットを目指し、改正が過度にすすみ建築行政が一時完全に止まり、経済不況の原因にもなったとして、逆の力も入り、ここへ来てやっと落ち着いたのが昨今の状況です。

わが社(松野不動産建築設計事務所)のように、私が開設者であり、建築士であり、私しかいないもので、私が管理建築士となります。これのための講習会でした。術後5時間の講習は初めてですが、これは辛いものがありました。最後に修了考査があれば、テキストにアンダーラインを入れないと心配です。ずっーと、下を向いてトライします。

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