第2984回

2010年8月月例社員総会

月例社員総会です。8月の結果の反省会でした。併せて6月までの第28期の決算について、藤本博之税理士から皆に説明がありました。棒グラフが、私を含めて、分かりやすかったと思います。出来る限り、情報は開示して、みんなに考えて貰える組織にしたいと考えています。

盛和塾でも堅い話の後は、コンパをします。思わしくない数字を見ながらのコンパは気乗りがしませんが、それでも胸襟を開き、次へつなげる会話になります。特に昨今は、イレギラーが多すぎます。社員のせいと言うより、状況の変化が激しすぎます。

もっとも不動産業界は、人の営みの「衣食住」のひとつを司ります。従って人の動き、特に心の動きに左右される業界です。それを鬱陶しいと思う先輩は、「賃貸などちまちましていて」と毛嫌いをしますが、「ちまちま」は1億円の売買でも同じだと思います。

今不動産業界は、右肩下がりの、文字通りデフレ経済の象徴的存在でもあります。高松でも最高路線価が、一坪2000万円と言われていた地価が、今年は100万円を切っている状態です。ピークの20分の1ですが、住宅地はこれほどまでではないものの、押し並べて下落しています。

仲介報酬は価格に左右されます。つまり1億円より1000万円の媒介報酬は、一桁違ったものになります。昭和45年に建設省令で決められた報酬規定が、そのまま今日まで続いています。売る方もがっかりですが、不動産業者も、税務署もみなしょんぼりしています。

価格だけの話であればまだしも、売買契約でも、賃貸契約でも、不動産価格の下落が、生活者の首を絞める現象が続いています。3000万円超で十数年前に買った住宅が、今売るとなると1500万円ほどです。売るにしても、手持ち資金を投入しなければ、売却もままなりません。

私はこの業界が好きで、人の営みの軌跡をまぶしく見ていますが、賃貸価格も最安値を記録しています。そして部屋あまりです。この現象がこの後永遠に続くとは思われませんが、傾向は厳しいものがあります。それでいて、賃料が安くなって、滞納者が増えているのです。

滞納者も家賃を滞納するくらいですから、万策尽きた状態であることはまず間違いのないことですが、それでも開き直って居座っています。近くのお寺の軒下で暮らすという謙虚さは、微塵もありません。おまけに滞納督促で脅迫されたと、警察に訴えます。

催促した不動産業者や大家が、警察で事情聴取を受けて、検察に送られます。それでも私は、市井の庶民の生活の一端のお手伝いが大好きです。これからも、飽きず腐らず、この道を究めたいと願っています。まだこの道30年弱、先輩の行く道の半分です。このみちを頑張ります。

ところで明日からの暫く、避暑へ行きます。小欄もほとんど毎日書いていますが、ネットが繋がらないこともあって、2週間ほど休みになります。毎日日課としてご覧になって下さる諸兄も散見されますが、しばしの休息期間をお許し下さい。残暑を厳しい折、くれぐれもご自愛下さいませ。合掌

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