第8272回

コスモ石油番の州臨海工業団地内坂出物流基地でバイオ航空燃料製造へ

長いタイトルになりましたが、石油元売り大手のコスモ石油は21日、環境負荷の少ない航空機用再生燃料(SAF)の製造拠点を、坂出市の番の州臨海工業団地(坂出市番の州町)に整備する計画が、経済産業省の補助事業に採択されたと発表している。サトウキビなどを原料としたバイオエタノールを活用し、年間15万キロリットルの大規模生産を予定している。

今後プラントの基本設計などを進め、2029年以降の稼働を目指す。国内外で需要拡大が見込まれるSAFの製造拠点が、四国に出来るのははじめてのことで池田豊人香川県知事は、「誠にうれしい、県として必要な支援に努める」とコメントを発表している。国の補助事業の応募条件は、初期投資額が500億円以上となっており、県内では近年まれにみる大型拠点整備となる。

コスモ石油の番の州工場は既に、ガソリン精製工程を廃し、大阪堺工場などに製造拠点を集約化して、坂出市の番の州臨海工業団地からも撤退するのではないかと私は心配した。着工の1964年から約60年、完成の1975年からでも50年やっと番の州臨海工業団地(坂出市番の州町)の全区画が売却されたと安堵していたところにコスモ石油の製造中止、現在は坂出物流基地として機能しています。

余談だがコスモ石油の販売がなくなると、県下の石油製品特にガソリンは多くの県民が消費するだけに高くなると、心配される。かと言ってこのまま政府補助が必要だとは思わないが、コスモ石油販売があることで市場価格が比較的安い。このままコスモ様々と願っていたところの吉報です。

コスモ石油は25年から、堺製油所(堺市)で廃油を使ったSAFを3万キロリットル生産する予定。その一方でより調達しやすく、大量生産に適したバイオエタノール由来のSAF供給体制の構築に向けて、番の州臨海工業団地の『坂出物流基地』でのプラント製造を計画した。

プラントは坂出物流基地(敷地面積約72ヘクタールは全体の15%)のうち、遊休地となっているエリアに整備する予定。現在使用されていない貯蔵タンクの活用も、検討されている。堺製油所に転属になった人が戻るかは分からないが、新規の雇用には期待が広がる。生産したSAFは、国内外の航空会社に供給予定。また副産物として生産される年間約1.7万キロリットルのディーゼル燃料を、バスやトラックなど向けに販売する。昨日の県立大学設置と並び、称せられる県民にはうれしい発表だ。

番の州臨海工業団地にしても讃岐特有の『水不足』が解消されたら、売却も早かっただろうし、それ以外でも工場立地の工業団地が出来ていただろう。風水雪害が少なく、地震の心配もないわけではないが頻度としては軽微。ある意味恵まれた立地環境にあるが、先の水不足がこれまでの製造業のネックとなっている。この先、残された新産業の工業団地として活路が見いだされたなら、こんな生活して良いところはない。人が楽しめたら、新産業もきっと上手く行くだろう。

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