近畿定期借地借家推進機構本年度第3回セミナー




昨今の不動産賃貸契約は、そのほとんどが「普通借地借家契約」です。一旦貸すと、半永久的に貸し続けなければならないという契約スタイルです。期限が到来しても、「更新」に更新を重ねて、借主がもうイイヨと言うまで貸し続けることが要求されます。
これに対して、「定期借地」や「定期借家(期限の到来で契約終了。更新なし)」契約は、更新がなく、再契約という概念で実質的に貸し借りが続くことがあっても、買主から再契約しないという意思表示ができる契約スタイルです。1992(平成4)年にまず「定期借地権」が施行され、2000(平成12)年に「定期借家権」が誕生しました。
この新制度の普及に努めているのが、NPO法人近畿定期借地借家推進機構(大阪市)です。理事長は、お馴染み不動産鑑定士・塩見宙(しおみひろし)さんです。この分家が四国にもありますが、実質的な活動は今模索中であります。
第1部は、「平成22年税制改正のポイント」講師は税理士・坪多晶子先生。坪多先生は香川県へも度々おこしになって、税制を興味深く説かれるお人です。今日は75分では足りんやろと言わんばかりの猛スピードでの解説でした。
第2部は、「許すな!感染性医療廃棄物の処理の現状」㈱総合企画21財満恭祐氏の話でした。環境問題には嘘が多いと聞いていますが、注射針や点滴など、血液が付着した医療廃棄物の処理プラントを企画設計しているお方です。
すでに完成した金沢の工場の様子や、朝日放送が取材した医療廃棄物処理のずさんなやり方を紹介したDVDの披露もありました。工場の建設に4~5億円、処理する機械類は35億円と言いますから、簡単にはできません。
このプラントは、都市計画法の用途地域が12区分されていますが、この中で最も人家から離されている「工業専用地域」でしか建設できないようです。財満恭祐氏はその工場敷地の土地を、「定期借地」で借りられないものかと塩見宙先生に相談したことから、本日ここで喋ることになったそうです。
香川県は、豊島(てしま)に埋められた関西地方からの産業廃棄物を、直島(なおしま)の溶融炉で高熱処理しています。これはこれで良いのだそうですが、医療廃棄物の扱いは、もう少し複雑のようでした。
であるならば、香川県ではどのような処理がなされているのか、心配が首を持ち上げてきます。廃棄する病院は、それ相応の高額費用を支払って業者へ委託しますが、その業者がいい加減な不法投棄などしていても、分からないのです。必ずすべてが適法に処理されていると思いますが、やはり抜本的なこのような施設が必要なのではありませんか。