第2591回

裁判員裁判は明日判決ですが本当にいいのですか

東京地方裁判所104号法廷で、2004年に成立した裁判員法下初めての裁判が継続中です。今日は審理3日目で、明日判決が出されると聞いています。「早~」と驚きます。刑事裁判は、証拠調べ証人尋問などでこれまでは優に6ヶ月はかかっていたと思います。集中したなかでは、20時間程度で十分ということでしょうか。

私が小欄で一昨日書きました「冤罪か」という事件ですが、もう一歩悪く考えて「策略」で犯人になることも十分考えられる昨今では、背筋が寒くなります。

私などアルコール免役弱小者(要は酒が弱い)は、カウンターでウトウトすることもあるようです。そこで目が醒めたら両サイドに知らない美人が座っていて、意気投合して「もう一杯」なんてことになって、大きく空いた胸の間から巨乳が見えていたら、「少しだけ・・・」と言っている間に「この人痴漢」と1人に言われて、もう1人が証人になったら完璧に犯人です。

もっとも私が獲物ではこれだけの大芝居はコストがあいませんから心配はないと思いますが、それなりの地位の人、公明正大であることが求められる立場の人には、あり得ないことではありません。

植本義明元香川県宅地建物取引業協会会長は、「東京で電車に乗る時は、カバンを持つ手の逆手には週刊誌を持て」と言っていました。確かに協会会長は、立場から「公人」ですからあり得ることです。

東京地裁の裁判員裁判に話しを戻しますが、初めての裁判ですから、当然被告は起訴事実を認めています。問題は「否認」している裁判のケースです。僅か3日間の審理で「白黒」がはっきりするものでしょうか。

またその時の声の大きい裁判員の意見が、判決に大きな影響を与えることはないのでしょうか。もっとも裁判長がその当たりの調整を、法壇から裁判員等と退席して冷静になったところで確認するのでしょうが、当然やりすぎると「誘導」になってしまい、裁判員制度の本旨とそぐわないことになってしまいます。

この制度も総選挙後には、もう一度見直されるかも知れませんが、刑事裁判では「疑いは被告の利益」が常識です。否認している場合には、より慎重な判断をお願いします。

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