第2349回

罪名及び罰場 強盗致傷 刑法240条前段 模擬裁判でした

司法界は、裁判員制度導入とロースクールの改廃という課題に揺れ動いています。裁判員制度が日本に導入されるのは、もちろん初めてのことです。アメリカの陪審員制度に、専門家の裁判官を加えた、独特の制度が来年5月からいよいよ導入されます。最高裁判所からの郵便物が届いた人が、30万人近くいるそうです。

とは言いながら第1審だけで、それも刑事事件と限定されていることから、「行政事件」のような、正義の鉄拳を下すような溜飲の下がる判決は、ほど遠いようです。

本日は高松地方裁判所で、模擬裁判が開廷されました。「高松冬のまつり」の公式イベントの一つとして開催されています。閉廷後、17時からチャリティイルミネーション点灯式が、ここで予定されています。

公訴事実によれば、被告人は高松デパート3階貴金属売場において、その店のダイヤモンドの指輪1個(時価20万円相当)を右手の小指に入れたまま立ち去って、その指輪を窃取し(盗み)、「泥棒、泥棒」と叫んで追いかけてきた店員の矢野恵美子に対し、逮捕を免れるために、左手の拳骨で矢野恵美子の顔を一度強く殴り、矢野恵美子に全治1週間を必要とする顔の打撲傷を負わせたというものです。

被告人は馬場基尚弁護士(高松栗林ライオンズクラブ会長)が、被害者は矢野恵美子(高松栗林ライオンズクラブ幹事)が役になりきり、検察官・弁護人を高松一高生・高松北高生が務めました。

われわれライオンズクラブメンバーは3班に編成された裁判体の、第2班に組み込まれました。松田裁判官と高松栗林LCメンバー8人で、被告人馬場基尚を裁くのです。

心情的には無期懲役と言いたいところですが、強盗致傷罪の成立を認め、なおかつ6年~20年の有期刑の6年を適用し、初犯であり母親(橋本貴子)の証言でも情状酌量の余地ありとして半分の3年としました。

そして3年であれば、執行猶予を付けることが出来るので、保護観察付の執行猶予3年を宣しました。

1班は古高松中学校生徒8名、3班は木太中学校の8名が裁判員でした。それに裁判官が各1名ついています。本当の裁判では、裁判員6名に3名の裁判官がつくようです。

今日学んだことですが、強盗致傷罪といえば、銀行やコンビニへ刃物や拳銃をもって押し入る事件というイメージがあるのですが、先のデパートで宝石を窃取しても人を傷つけたら強盗致傷罪、人を傷つけず窃取だけなら窃盗罪(万引きと同じ)で終わるそうです。やはり法律は良くできているし、難しいものですね。

そして偶然ですが、何の相談もなく別々の部屋で評議した結果は、1班が強盗致傷罪と認め懲役3年、3班が強盗致傷罪には当たらないとして懲役3年執行猶予3年保護観察付でした。

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