第2166回

学校法人の経営悪化知らなかったが退職金の一部借用は違反行為

学校法人瀬戸内学院(香川県三豊市高瀬町)が、2006年度末に退職した教職員8人の退職金を分割支給し、未払い分約1億2千万円を学院の運転資金に流用していたことが明らかになりました。今は全額支払っています。

文部科学省は、きわめて悪質で管理運営の適正さを著しく欠いた行為として、学院に改善を指導したと報道されています。上の意見はいつもこうです。違反があれば罰する、ならば違反が起こらないように指導監督する心構えでいたらどうなんですか。違反があれば、監督官庁が国民に謝り、その責任をとるというレベルまで高めないと、いつまでもたってもいたちごっこです。

報道を見ると、学院は運営する香川西高校や瀬戸内短大などを退職した教職員22人のうち、8人と退職金を分割支給するとの合意文書を交わして支払を留保したようで、労働契約法は、退職金の分割支給を禁止しているから、これに違反するから学院を断罪に処すと行政は騒いでいます。

確かに法律に違反することは問題ですが、ならば一旦全額支給して、それを貸して貰えば良かったのかと開き直りたい。学校経営が苦しくなっているのではという現状は、誰の目でもそう思います。私は事情を知っている8人の態度は、立派だと思います。

学校法人瀬戸内学院は会見で、短大や専門学校の学生減、校舎改修などの過去の設備投資に資金が必要であったと答えています。これからますます私学の経営難が続くと思います。もっともそれはこの学校法人だけのことではないでしょう。

これを受けて日本私立学校振興共済事業団は、07年度に学院に交付した経常費補助金約6,700万円の返還請求と08年分の不交付を決定したようです。トカゲの尻尾切りは続きます。

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