2015年12月高松藤原塾
経済アナリストの藤原直哉氏をお招きして、昨今の政治・経済・生活を、国内のみならず世界を俯瞰した話題を聞かせてもらっています。藤原塾も全国に広がり、私の知る限りでもここ高松と隣の松山、九州は福岡、茨城は水戸があります。また長野には、大規模農場を持って農業の6次化を実践しています。
最近は、「日本人の財産って何だと思う?」を三五館から上梓しています。私も読みましたが、明治の農本思想家・権藤成卿(ごんどうせいきょう)が、「自治民政理」で説く日本人の遺伝子。明治以来150年間の、官制中央集権主義の末路が見える。新たな日本再生運動を進める著者が、繁栄する未来を提唱と帯に書かれています。
「自治民政理」は、今こそ日本人に読まれるべき歴史書である。私や仲間が今から10年以上前に日本政府の政策として押し上げた観光立国や新しい農業は、今や日本の新しい発展を支える柱として大きく成長を続けているが、なぜ日本で観光立国と新しい農業がスムーズに国内の至る所に広がり、あっという間に日本を支える柱になったのか。
この本(「自治民政理」)を読み、その理由もじつに明快にわかった。そして国内外の政治も経済も益々動揺し、人々も権力者も経営者も知識人もどうやって未来を創り、どういう戦略で臨めば良いのかわからないときに、どうすれば新しい日本の繁栄が訪れるのか、それもおおまかな道筋が分かったとも氏は書いています。
本日の話題は、「新興国・資源国」がいまボロボロになっているということから、はじまりました。北米から、中南米まで、中国から豪州、中東まで、世界の至る所で失速が続いています。欧州もドイツ、フランスが大変なことになっています。
私が今日、1番興味を持って参加した理由は、「アメリカの利上げ」に関する経済アナリストの藤原直哉氏の見解を聞きたいということでしたが、これには「アメリカは資金回収をはじめて、世界中に貸し付けた資金の貸しはがしを始めた」と喝破していました。アメリカもご多分に漏れず、原油下落、穀物あまり等、産業も低迷して良いところがない手詰まりな状況です。
「金融」を産業にしていたのですが、ここへ来て万難尽きたと言った感じで青息吐息。ジャンク債から優良債(米国短期債)まで、下がっている状態です。金利が上がれば、債券価格は下落するのは経済原理。100兆円の日本国債も、売られるかも知れないと懸念しています。
第2部のリーダーシップ養成講座では、宇宙観について話しが広がったのです。20世紀は「大きいこと」が最良という雰囲気で世界が突っ走った。官僚制であり、「理性への信仰」という思想が底流をなしていました。20世紀は閉じた世界、つまり「二元論」だそうです。
そして21世紀は開いた世界、これを「一元論」と呼ぶらしいが、「一元論=愛」だとも言っていました。0次元の世界は点、1次元はその点と点を結ぶ鉄道のようなもの。2次元は縦横で自動車の世界。そして3次元は高さが加わり、飛行機。世界が一層広がります。4次元で時間を加えて、今や5次元。
5次元の世界は、サイバー空間です。この世界は、ロシアがアメリカのサイバー防御壁を破って、ロシアにどこも手出しが出来ないところまで来ているようです。大きいで失敗したロシア(ソ連邦の崩壊)は、21世紀に再び「大」の選択はしないでしょうが、世界の覇権という野心はプーチンの中にあるでしょう。
経済アナリストの藤原直哉氏は、世界中が争いをやめて、共栄共存の世界、ロハスな世界を主張していますが、その中心になるのが北欧と日本だというのです。戦った敵をまた友とする、日本古来からの歴史。
戦前戦中戦後の歴史に詳しい人から、明治の農本思想家・権藤成卿の名前を聞いた藤原直哉氏は、それまで一度も聞いたことがない名前だったそうです。しかしこの人の書いた歴史書が、昭和の戦争に至る一触即発の時代に、本来あるべき2本の姿、日本政府のあり方を説き、多くの憂国の人たちが読んだという「自治民政理」。
「自治民政理」はなかなか読みづらいようなので、まず藤原直哉氏の「日本人の財産って何だと思う?」を読んでご覧になったらどうでしょうか。