第2909回

売却が進む瑕疵物件

このところ不動産の売却の中でも、「訳あり物件」の売却依頼が続いています。本日の依頼は、20年ほど前にお祖父さんが農薬自殺をした中古物件の売却依頼でした。ご本人もよく分かっていらっしゃって、「相場の何割ダウンなら売れそうですか、東京に住んでいてもう帰ることはないと思うのです」というお話しでした。

理想は建物を解体して、「除霊」をして、もちろん重要事項説明書に書いて説明するのですが、媒介契約時からその事件を考慮した値付けをお願いしました。そして頭の痛いのはその値付けです。前例をひいて、了解を得ました。

過去の経験の中に、「賃貸アパート」で入居者の自殺がありました。ちなみにここの新賃料は半額でした。長引くかなと思いきや、その週のうちに決まってしまいました。相場の半額ですが、「自殺がありましたよ」と私自身も念押しをしましたが、「私は看護師をしていて、死は怖くありません」という明快な回答でした。

また高齢者の一人住まいでは、兄弟等が心配して相談に来られます。相続人に配偶者と子供がいない、もちろん両親も先に死亡していますから、兄弟姉妹が相続人になるケースです。面談の結果、幸い本人の意思ははっきりしているので、この状態であれば、売却も可能です。値付けも無理のないゾーンに納まっています。

昨今の仲介で、中古住宅は解体渡しが主流化しています。更地にして、境界確認をして引き渡しますが、売却金額の割には、経費がかさむ時代です。もちろん解体や測量費用は、売却に要した費用として、経費に算入されることになります。

電話で相談 メールで相談