大逆転の時代―日本復活の最終処方箋by山﨑養世

今の日本は、3.3%の土地に人口の66%が住んでいるという極端な集中型になっています。また日本中の平均人口密度は、1平方キロメートルあたり343人です。一方東京区部の平均人口密度は、1万人を超えています。
日本を復活再生させる戦略には、高速道路の無料化は不可欠の条件になります。それだけではなく、すべての計画を実現していく上での起爆剤にもなるのです。逆に言えば、これが実現しなければ、全体の再生計画が大きく頓挫してしまいます。
山﨑氏は、東京湾に架かる「アクアライン」を例にとって、羽田からアクアラインを使って千葉県の木更津へ行くのに僅か20分しかかからない。木更津は地価が安く、海岸沿いにホテル、ショッピングセンター、住宅、病院などうってつけの土地が広がっている。しかしアクアラインの利用が進まない。片道6,000円の通行料がネックなのです。
香川県でも同じです。瀬戸大橋を使って岡山へ渡ると、実に短時間で移動が出来ます。瀬戸大橋開通から20年で一番変わったのは、JR瀬戸大橋線を利用した人の動きです。宇高連絡船時代の通勤客は、僅か数名(確か2~3名だった)でしたが、今は数万人の移動客があります。もちろん通学もあって、香川大学は過半数が岡山県人です。瀬戸大橋自動車道も、片道4,000円はかかります。
またインターチェンジの数にも言及し、日本では10億円かかるインターチェンジは、およそ10㎞に1つの割合で、アメリカの半分です。最近高松道でも、「府中湖パーキングエリア」にETC専用の出入り口を試験的に運用し、利用者を増やしています。便利になると当然利用客が増えます。
同じような地域現象が、兵庫県の淡路島にも、四国の徳島県にも見られるようになるでしょう。マイカーの通行料がタダになれば、観光客だけでなく、生活者の生態も変わると思います。
さてこのように考えると、高速道路無料化は、これからの日本を根本的に変えると私も確信します。それでは肝心の財源はどうするのか、これは道路特定財源をあてるのも手だと、山﨑養世氏は書いています。詳しいことは、本をお買い求めて、ごゆっくりどうぞ堪能して下さいませ。