全国ネタは麻酔注射し女性暴行・元病院長逮捕
渇水報道に次ぐ、久しぶりの全国ニュースでしたが、あまりにもずさんな医人の認識に驚きました。残念な事実ですが、少しだけ香川県全体の医療現場の弁護をさせて下さい。
まず事件は、自身が院長を務めていた病院で、当時勤務していた元不倫相手の20歳代の女性に復縁を迫り、暴行の末に麻酔剤を注射して行為に及んだという疑いです。容疑者は、「すべて合意の上」と容疑を否認しているということから、やったことには違いがないと認めている。ようするに、医師が麻酔薬を本来の目的以外に使用することは、医師としての資格に欠けるということです。医師免許取消もあり得ると思います。高松でも、私立のでっかい病院の一つで、最近建て替えて燦然と輝いています。これまでは先代の人気もあって、市民に親しまれてきた病院です。病院の前には、名物屋台が出るのでも有名です。
ところで私の弁解は、地元四国新聞の一面に特集されている、「地方発揺れる医療第2部医師たちのSOS」に書かれている医療現場についてです。事件の容疑者の弁護ではありません。
その⑥に母が毎月検診に通う、自治体病院として地域医療を支える綾川町の陶病院のことが書かれてありました。母の主治医は小比賀二郎先生ですが、忙しそうにしています。そして大原昌樹院長までもが、月数回の当直をするようです。昨年まで8人いた常勤医が、今春から7人に減って、その補充がついていないそうです。受付に、○○先生転勤の貼り紙があります。常勤医があと2人欲しいと大原院長は考えて、香川医大などに派遣の依頼をしているとか。
5月中旬、香川大学医学部の5年生三人が地域医療の臨床実習のために、陶病院を訪れたようです。彼らは、「卒業後は香川の病院に長くはいないだろう」と答えたという。
また香川医科大学の研修医が、何と10名前後まで落ち込んでいます。当初は50人程いました。大学も地域医療の病院の重要性が理解できても、ない袖は振れないのが実情です。
原因は04年から始まった新しい研修制度の影響です。2年間の臨床研修を義務づけられているのですが、都会でやる医師が増えたのです。先端技術に触れたいとか、住環境が揃っているとか、都会を希望する新米医師が多いのです。自由は若者を都会へ誘うようです。
やはり自治医大の使命は、地元医療界への人材の輩出にあると思います。日本全体で医師の数は増えていても、志のある医師はいなくなったのでしょうか。それであれば「赤ヒゲ先生」が輩出できるまでの一定期間は、義務づけでも地元に貢献してもらいたいものです。それから先は、現実が理解できるようになったら自由でいいじゃないですか。